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mobile suite の話 VOL.9

vol.9って書いてるけど、何の話?って感じですが、2015年の5月まで書いてたテーマのブログの続きです。2015年の3月に発売された私のソロCDの無駄な解説を2月から8回書いてたのですが、わけあってやめてました。それを再開しようかなと思ったのですが、そういうわけでいきなりvol.9です。

さて、このアルバム、mobile suiteというアルバムで、15曲インスト曲が入ってて、1曲めからmobile suite no.1〜15となってまして、このブログでは途中から一曲づつ楽譜を書いてアップしてました。でもブログのvol.3から1曲めの楽譜をアップしたので、vol.8でno.6の楽譜をアップする・・・という、なんともわかりづらいタイトルになってしまってます。

というわけで、今回ブログ的にvol.9ですが、曲はno.7の楽譜をアップしようと思います。楽譜がこちら。


構成どおりじゃなくて、パーツだけ書きました。でも構成も簡単です。ちなみに最初の3段はほとんど同じ事書いてます。1段目は譜面を細かく拍子を分けて書いたもの、2段めはそれをシンプルな5拍子に書き直してコードも書き加えたもの。3段目は展開前に3拍かけるので、7拍しかないもの、です。4段目からは[B]
的な展開で、F#、5段目は同じものをB♭、Dのルートに転調したもの、というか転調していきます。これもno.4と同じように12(音階)の約数の4で割って転調してるため、3つのキーを循環する仕組みになってます。no.4と同じように・・・って言われたって知らないよね。no.4は3で割っていく展開でした・・・こういう展開って頭ではほとんど何も考えてないってことだね・・・バカでも出来る。

そんな[B]にたいして[A]セクションは、拍のアイディアから作ってますね。最初の段で見ればわかりやすいのですが、2,3,4,5,6と拍数が増えるリズムですね。これも発想自体は単純ですね・・・バカの発想かもしれない。でもこの[A]セクションはとても気に入ってます。一時期よく、寝る時にこのアルバム(のラフミックス)を聞きながら寝てたんだけど、この曲になると目が覚めてました・・・いいのか悪いのかの説明にはなってないけど。

さて、最後にこのブログ(のテーマ)を2年以上放って置いた理由は・・・この曲の音をとるのが面倒くさくて楽譜を書くのに飽きてしまったからでした。二年の月日を経て、またやる気になったので、楽譜書きました。だれか活用してください。これも演奏できるのかな・・・出来ないかな・・・

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mobile suite の話 vol.8


久々にまたmobile suiteの話に戻ります。発売から1ヶ月以上経ちまして、いろいろ反応もいただき、ありがとうございます。そして、反応を頂いたことにより、このCDが何なのかだいぶわかってきました。わかってきたことの一つに、「世の中にこの音楽を好きだと言ってくれる人はいる!」ということです。音楽的な快感が全くないわけではないと思って作ってはいますが、さすがにミスター・チルドレンやジェームス・ブラウン、エンヤのような音楽的な快感や聴き応えは無いのはわかってます。でもまぁ、音楽として楽しんでくれる人がいるのは、作った甲斐があったと思います。

もうひとつわかったことは、この音楽って結構カンタベリーなんだな・・・と。もちろん、もともとカンタベリー好きだし、カンタベリーの影響は無いとは言えない、というか、あるんですが、作ってから数年経つと、カンタベリーの感覚が無くなってました。たぶん、適度な複雑さやパッとしないメロディ、変なハーモニーなんかはハットフィールズ、デイブ・スチュワート、そして、ソフト・マシーンの影響が大きいんだろうなぁ、と思いました。そもそも、MACHINE AND THE SYNERGETIC NUTSもカンタベリーの影響がでかい・・・というか、影響を受けてるつもりは無いんだけど、とにかく私がソフト・マシーン好きだし、ノリヤ(MSNのキーボード)がハットフィールズとか好きだったから、まぁ、マハビシュヌやウェザーやディープ・パープルやレッド・ゼッペリン、ビリー・ジョエルなんかの影響を受けててもカンタベリー色は出てしまうわけですね。というわけで、mobile suiteも、知らない人に言うなら、「そこそこカンタベリー」です。いわゆるカンタベリー色の歪んだオルガン・・・ってのは、ほとんど使ってませんが。

さて、結局沢山の友達がCDを買ってくれてる・・・みんなに救われてるCDですが、なんと雑誌にもいくつかレビューが載ったようです!いくつか・・・といっても知ってるのは、ミュージック・マガジンとCDジャーナル。そして、実はライターの方々もほとんど知り合い・・・という長く生きてると、こういうことになるのか・・・という大人の世界です。あ、でも広告とかでレビューが載る・・・みたいな大人の世界って意味では無いです。もちろん広告とか無いしw
さて、転載していいのかどうか知りませんが、勝手に図書館行って写メ(死語?)撮ってきました。
IMG_4538.JPG
いい感じに画像が荒くて、読めないくらいの感じですが、こちらはCDジャーナル4月号、松山晋也さんのコーナーで紹介していただきました。たぶん、これが一番でかく雑誌に載ったものでしょう。「乱暴に言えばプログレ・フュージョンなのだが・・・」という感じで、とても良く書いて頂いてます。ありがとうございます。

さて、このmobile suite関連のブログ恒例の楽譜コーナーです。
mobileSuite-6.jpg
mobileSuite-6 – Parts.pdf
2ページになってしまい、字も小さいので無駄にPDFもアップします。さて、実はmobile suite、本格的に面白くなってくるのは、この6〜10くらいです。5まではわりと試行錯誤、6〜10くらいはノッている感じ、11以降はわけがわからない感じになってます。そんなわけで、最初のコンセプトのとおり、脈絡のない音楽を作れてるという意味では、この6の前半(楽譜でいうところの[A]、つまり最初の5段だけ)は、かなり意図のとおりです。まずコード進行見ても、むちゃくちゃです。メジャーセブンの移動ばかりで、ほんと脈絡なくm7や7thのコードになります。転調がメインの曲のようでありながら、そうでもない、なんせ、流れを考えずにつくってるから、これこそメチャクチャ!だとおもいます。そしてメロディに関しても、呼吸も何もあったものじゃない、適当な羅列具合と転調の意味も何もない、ただ音を追いかけるだけのメロディ。これを覚えて演奏するのは全く楽しくないと思う!出来た時の達成感(クソゲーだけど、買っちゃったからクリアする・・・みたいな感じなのかな?)しか無いと思う。

さて、それに比べて超シンプルな[B]ですが、これは何でしょうね?法則性でなりたたせてる音楽ですね。ピアノで言うと右手が4和音の移調の3パターンの繰り返し。それに対して、左手は下降ラインでコードを作っていく、ということですね。オクターブ下がっていくうちにスケールが変わりますね。なぜそれで成り立つのか、私もよくわかりません。これが音楽の面白さでしょう。なので、単純な演奏なのに繰り返し記号が使えません。フルに30小節強書いてあります。
あ、あともう一つ思い出したこと。この曲の[A]は基本的に4/4で作ってました。なので、ホントめちゃくちゃだったんだけど、楽譜にするときに、わかりやすい拍子に区切ってみました。こちらが4/4の楽譜。
mobileSuite-6-1 – Full Score.pdf
変拍子が苦手!って人は、こっちの楽譜を見てね。

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mobile suite の話 vol.7

私のアルバム、”mobile suite”も発売開始から一月くらいたったでしょうか。発売日は3/18だったのですが、実際は3月の初めころから販売してたので、気にしてくれてる方の手元にはだいたい届いたのかなと思います。この音楽、いったい何人の方が楽しんでくれるんでしょうか?でも、いくつか「楽しんだ」という報告をもらってるので、ちょっとホッとしてます。そして、この譜面コーナーも楽しんでくれてる人がいるという自分に都合のいい事実を知ったので、続けます。
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さて、もう譜面も5曲めです。このアルバムの中で、いちばん人気というか、良い反応をもらってる曲です!たぶん。なんで良いのかっていうと、たぶんドラムにコンプがかかってるからだと思います。昔はこういう音が好きでした。録音したのは2008年ですが、2000年代の私はコンプがかかってるサウンドが好きでした。そしてこのドラムは懐かしの、私の最初のドラム。バスドラ26インチのTAMAのセット、MSNのファーストや、奇形児のレコーディング、そしてコテくんに貸したりで髭のレコーディングにまで活躍した、馬鹿でかいドラムセットです。で、それをおもいっきりコンプかけてます。聴きづらいけどね。今はこんな風な音にすることほとんど無いんだけど、でもこれ、実は今年ミックスを直した時にさらにコンプを強くしたんだよね。バシャーーーーーーーーッってシンバルがいってるよね。あまりにもひどいんでシンバルを2か所位消しました。(どうしてシンバルが消せるのか不思議だよねw)

さて、個人的にはどうでもいい音の話は置いておいて、この曲は2曲目で出てきた、下降ベース第2弾です。これはわかりやすくG♭から半音づつ2拍づつ降りていき、律儀に半音づつ全部使うので、12音6小節で一区切りです。そして、これもクリシェは一つも使わず(?)よくわからない音の並びでメロディというか分散和音というか(?)がなるので、絶対聴いたことない音楽になるのではないか?と思います。でも、そんなに変じゃないんだよね・・・それが謎。そして、これは、もうコードわかりません。コードにする気もなくなった。作った時の感覚、概念が理解できない。なんでこうなったのか。そして、[B]セクションは同じ下降ベースにまた、別のメロディ。これもコードわかりません。やっとここで、コードから開放されたかな、私。5曲めでやっと。

さて、そんなシンプルなベースと複雑な旋律から一転して[C]セクションはこのアルバム一番の普通でポップなところです。このありきたりのコード進行!でも綺麗なコード進行でしょ?半音づつ上がるベース、よくあるパターンで、しかもクラシカルなコード進行(ジャズっぽいのをいれてない)!そして[D]は、ここはコード書いてあるけど合ってないです。ここもわりとシンプルな音の並びですが、コードをちゃんと書くのが面倒だったので、機械に適当に書かせました。でも、ここもお気に入り。

そんなわけで、曲作った順に入ってるアルバムとして、やっと5曲めで結構いいのが出来た。でも演奏はイマイチかな。これMSNで出来るんじゃないかな?なんて思ったりもしたんだけど、どうかな?楽譜作ったし、今度メンバーに聞いてみよう。

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mobile suite の話 vol.6

無駄に曲の楽譜をアップするシリーズ、これで4曲目になります。アルバム4曲目の楽譜です。
mobilesuite4 .jpg
楽譜作ると、自分で楽しいですね。あまり考えてなかったけど、こうなってたのか・・・とかわかるしね。音楽やってる人は皆楽譜作ってみたほうがいいですよ。自分でどうなってるのかわかるし、何が面白いのか、何がつまらないのかわかるし。例えばコード進行だけ書いてある楽譜(コード譜、マスターリズム譜)を書くだけでも、気づかないうちに同じコード進行の曲しか作ってない・・・とか、あるかもしれないし、実際ありそうだね。あの、よく歌詞カードにコードだけ書く人、いますよね。あれはあれでいいんだけど、小節に分けて書いてみると、どこがどうなってるのかわかって面白いと思いますよ。

さて、4曲目、このへんになってくると、もう作り方も変わってきますね。この曲は基本的に前の小節を聞いて次の小節を作るというこのアルバムの基本アイディアはメロディにしか反映されてません。というか、コードは普通に進行してます。つまり、先が決められた作曲というか、[A]も同じコード進行を3回繰り返してるという感じです。でもまぁ、このコード進行、コード進行と言うのだろうか?たぶん、元はコルトレーン・チェンジズという長三度で循環させる進行(コルトレーン・チェンジズにはII-Vが含まれるので複雑ですが)のパロディ的に短三度で循環させてみたんでしょう。とにかく音階の12という数は約数が多くて、1,2,3,4,6,12で割れる。と、まぁ、[A]のコード進行はそれくらい幼稚な考え方ですね。

さて、更にひどいのが[B]のコード進行。これはいわゆるアーメン(アーメン・ケイデンス IV-I)という流れの連続で12音全部使ってしまおうという考え。アーメンという動きは5個下の音に移動するので、12は5で割れないので、もとに戻るまで12回移動しなければならない。そんなわけで12個のコード進行になるわけです。ハッキリ言って演奏するのが面倒くさいので、世の中にはあまり無いタイプのコード進行かと思います。この曲は[A][B]のコード進行で成り立ってるので、いわゆる一般的なキーという概念を自分では持っていません。普通に考えると最初のコード、[A]の場合はG、[B]の場合はA?(でもこれはすぐにEに解決するように聴こえるんだけど・・・)かもしれないけど、もちろんそのスケールでずっと演奏できたりしません。よく曲に合わせて弾こうとして「この曲キー何?Am?じゃ、Aのペンタトニックで!」とか言ってセッションする感じを防ぎたくて作った曲です。簡単なのに、簡単にはセッション出来ない曲。演奏がうまい人はこの曲でセッションしてください。

コード進行の話はこれで終わりにして、譜面を作ってみたことでわかったことを紹介します。まず、譜面を作る前からわかってることですが、この曲の[A]は9/8の拍子です。私のこのアルバムでは珍しく変拍子です。あ、1曲目の[B]が既に7/8だった・・・。変拍子って定義がよくわからない上に、変拍子を使うことによってプログレと定義できるような出来ないような・・・というややこしい存在ですね。ちなみに9/8は3/8を3つと数えると複合拍子と呼ぶようですね。この曲の場合は8+1っぽいので変拍子です。さて、この拍子に関して、9/8みたいな半端な拍子にしておくと、楽譜にしてみて気づいたのですが、シンコペーションが面白い。そもそも、どこからがシンコペーションなのかがとても曖昧になる。ちなみにシンコペーションをメチャクチャ簡単に説明すると、例えば4分音符を演奏してる時に、その裏の8分音符を演奏、そして更にその次の表の4分音符を演奏しない(または前の音を伸ばしてる)ことをシンコペーションといいます(あってるかな?)。

この曲の[A]の中で一番多く使われてる譜割りは8分音符3つ、4分音符2つ、8分音符2つ、というものですが、これで言う真ん中の4分音符2つはシンコペーションになってるわけです。その前の8分音符が奇数なので、4分音符は裏から始まります。でも、普通はその後に裏の部分を帳尻合わせる8分音符1つ(奇数)が入ることによって、今までの4分音符は裏だったという感覚になるのですが、この曲の場合9/8のため、4分音符のあとの8分音符が2つで偶数です。つまり4分音符から聴き始めると、全くシンコペーションしない、「タンタンタタ」なので、3/8+3/4で聴くと、シンコペーションしない譜割りになりますね。長い説明の割には「説明下手・・・」と思ってますので、この話題はこれで終わります。

もうひとつ、譜面にして気づいたこと。[B]ってこれ譜面無いじゃん。これってこのアルバム内唯一のソロ?[ソロ]と[ソロじゃない]の境界線も曖昧ですが・・・このソロはアドリブで弾いたけど、すぐに整理してもう一度全部弾きなおしてます。つまり、音源自体はアドリブでは全く無いです。さて、アドリブでないものはソロじゃないのか?そんなことは無いですよね。普通は歌などに対して、楽器をフィーチャーしてある程度の長さ演奏するのがソロかと思います。でも、私のこのアルバムは、歌がなく、楽器で覚えづらい旋律を演奏してる音楽なので、[ソロ]と[ソロじゃない]の境界線は、つまり、同じもフレーズを繰り返す(ソロじゃない)か繰り返さない(ソロ)ってことでしょうか? っていうか、聞かれたって、知らないよね・・・

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mobile suite の話 vol.5

本日3/18に”mobile suite”発売です。それを記念して(?)三曲目の楽譜公開!
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さて、発売されて、しかも結構前からナスカ・カーのサイトでは通販で買えるので、もう手にしてくれてる人も結構いるかと思います。ありがとうございます。人ってどうやって音楽を聴くのかわからないんだけど、なんとなく歌詞カードを見ながら曲を聴く人っているんじゃないかと想像してます。私のこのCDは歌詞がないので、この譜面を歌詞カードの代わりに聴いてもらったらいいんじゃないかなと思ったりもするのですが、どうなんでしょうね。
さて、曲の話をしたいのですが、前にも書いたんですが、このアルバムは曲を作った順に入ってます。そんなわけで3曲目にもなると、もう何がしたいんだかわからなくなってくるわけですね。ついにコードが普通のコードになります。楽譜を作ってみるとコードが普通なのとコード進行もわりと普通なのがわかります。でも盛り上がってくると謎のことを作り出すっていうのは面白いですね。[B]とか[C]あたりは、なんか独特な感じになってます。だいたい6/9なんてコード見たことないです。そんなつもりでは無いのですが、なるほどね、5度を積んでいくと6/9になるんだね(と今更納得)。この楽譜はある程度構成を追って書いてますが、繰り返しとか基本的にはちゃんとは書いてないです。

さて、なんか楽譜をアップしたりコードを付けて説明したりしてますが、私は特別コードが好きなわけではないです。どちらかと言うとコードが好きな人が苦手・・・くらいコードが好きではないです。でも和音は好きです、って和音とコードって同じじゃないのか?って思いますが、同じかもしれないですが、なんとなく違う気もしてるんです。もうちょっと詳しく考えて書くと、私はいわゆるコード進行というものがあまり好きではないのです。しかし音楽をやっている以上、ほとんどの場合がコード進行があります。なんでしょうね、コード進行全般が好きじゃないわけではないんですが。ちなみに、自分のやってきたバンド、(当時の)MELT-BANANAやTHERMOには当然コード進行はありません。実はMACHINE AND THE SYNERGETIC NUTSもほとんどコード進行はありません。でも今やってる音楽は半分以上コード進行がありますが、好きでやってます。でもまぁ、どっちかというとコード進行無い方が好きかも、ってことですかね。ハッキリしない意見をわざわざ書くこと無いのに、って思いました。

でも自分が作った音楽はほとんどコード進行がある、っていうのはどういうことかと今自分で思ってるのですが、要は自分の好きなコード進行がある、ってことなんでしょうね。
そういえば、発売日というか昨日なのか、ナタリーで情報が出ました。凄いね、ナタリー経由でYahoo!の音楽ニュースにも出てたよ。だからなんだって話ではないんだけど、なんか変な感じ。情報が広がったからといってどうこうなるもんじゃないからね。あ、でも同日ナタリーに出ててた、ZOMBIE,DON’T RUNのニュースは嬉しい!over sleeperも紹介されてて、しかも6月のレコ発のことものってる!そんなわけで、話が急に変わりますが、3/21にヤマジさんの6/19のチケットが発売されるので、来れる方は是非予約を!(どうやって予約するんだ?オレ、チケットの予約したことないんだよね・・・)

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mobile suite の話 vol.4

前回に続いて、アルバム収録曲楽譜で公開!のその前に、今度は2曲目なのですが、2曲目の前にちょっとだけつまらない音楽の話を書きます。世の中には下降するベースラインの曲が結構ありますね。ちょっと例をあげます。
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こんなやつです。曲で例をあげるのではなく、コード進行の例えでした。一番上はベースがドシラソファミレ・・・と下がってくよくあるパターンです。レの次にドに行かないのは、説明するのがとても難しいので、とりあえずソにしておきます。二段目はいわゆるクリシェってやつの一番ポピュラーな例で、一番下の音だけ半音づつ下がっていきますが、大抵4つ目のコードからはこんなかんじになります。参考に3個めが上がっていくクリシェです。4つ目は、とりあえず保留。この手のコード進行っていうのは、とても綺麗な進行なので人に好まれます。関係ないけど、若いミュージシャンが「いいコード進行見つけた!」っていってるやつの大部分が、このコード進行のキーを変えただけのものだったりします。言い方を変えれば、使い古されてしまってるコード進行とも言えるわけです。ちなみにクリシェとは、wikiによると「乱用の結果、意図された力・目新しさが失われた句(常套句、決まり文句)・表現・概念」ということです。
さて、前置きは以上で、アルバム2曲目の楽譜です!
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今回は頑張って上と下、2段の楽譜になっております!今回のこの曲は、いわゆる下降するベースラインの中で、別のコードをつけてみよう、という実験から生まれた曲です(そうだったと思います)。この曲はなんともわかりやすいことにCからベースが半音づつ下がっていきます。普通にコードをつけたら、先に上げたクリシェになるのですが、とりあえずクリシェを避けるのが音楽を作る楽しみだと思ってたので、こういう曲が出来ました。もちろんクリシェでいい曲は沢山あるし、クリシェでいい曲を作れば人に好まれます。クリシェの曲はレトルト・カレーと一緒で、サービスエリアやスキー場でとても人気があります。(最近音楽を料理に例えることばかり考えてるのですが、その話はまたいつか。)

今回も機械でコードをつけたんですが、また最初のコードは面白いと思います。
最初のコード、これはG♭のディミニッシュのルートがCということになってますが、まぁ、これもそういうつもりはありません。ちなみに、ディミニッシュとなるのは、3つの和音の距離が短三度で構成されてるのでそうなるのですが、仮にディミニッシュとした場合、4つ目の音はE♭になります。ここでは3つしか音がなってないので4つ目は無いのですが、私の中ではE♭は有りえません。あるとしたら♮のEかD。Dだと、D/Cのコードですが、どちらかというとその方が近いです。ちなみに、EにするとジェネシスのSUPPER’S READYの始まりと構成音が一緒になりますね。A,C,E,F#、この響き大好きです(コードでAm6(ジェネシスの話です))。

でもまぁ、コードって4和音で考えたくなるけど、あえて3和音で曖昧な響きにするのはいいですよね。たぶんディミニッシュに聴こえないと思うし。そして、2コード目からはわりと普通のコードですが、とりあえず半音づつ降りて行き、12個の半音全部行くと見せかけて、実際は2つ飛ばして10個で繰り返すことにしてみました、っていうのがこの曲です。ちなみに、[A]を繰り返した後[B]になるのですが、こっちはこっちで同じベースラインに違うコードをのせてみたっていう感じです。この「ベーシストは何も考えず同じことだけ弾いてればいい」っていう傾向は私の曲にはよくあるようです。
以上、この曲のコードの話でしたが、この曲(の前半)はこのアルバムの中、唯一メロディに落ち着きがあります。なので馴染みやすい曲かと思いますが、馴染みやすくても特に意味が無いのがこの音楽。

あ、書き忘れてましたが、最初のコード進行の例えの4つめ、あれは上がるクリシェと下降するベースラインの組み合わせです。こういうコード進行の曲も世の中に結構あると思いますが、これくらい工夫をしてるといいと思いますね。

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mobile suite の話 vol.3

3/18発売アルバム「mobile suite」収録曲を公開します!
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はい、これです。これが1曲目です。ちなみにこのアルバム、作りながらなんとなく決めた決め事の一つが、「作った順に曲順」というルールなので、これが最初に作った曲です。この曲、結局別に特に気に入ってるわけではないけど、そのルールのためにアルバム1曲目になってしまいました。でも、ある意味、このアルバムを作る動機のまま作った曲なので、アルバムの1曲目としては悪くはないかもしれないとも思ってます。

つまり、このアルバムを作るときのコンセプトの一つ、「曲は前から作っていく」、言い方変えてしまったけど、要は、(ほぼ)1小節ずつ、作っては次の小節に進み・・・という作り方なわけです。1小節目を作り、2小節目を作って、3小節目を作るときは基本的に1小節目は聴かない、ということです。厳密にそうしてるわけではないですが。

そんなわけで、最初のコードとメロディを作るところから始まるわけです!最初のコードはCm/B♭と書いてありますが、そういうコードではありません。B♭,C,E♭,Gのコードで、まさに1曲目の最初のコードにふさわしい、見事な中途半端なコード!これは、機械でコード名つけたらCm/B♭になったんだけど、たぶん私の中ではE♭6/B♭(E♭6の第2転回形)だと思います。そもそも、Cm/B♭って書くとマイナーコードになっちゃう?世の中コードがマイナーかメジャーか、みたいなことにこだわりがあったり、それを知ってることを誇らしげに喋る人がいますが、マイナーとメジャーで分けるなんてホントに馬鹿げてます。コードはマイナーとメジャーの2種類だと思ってる人がいると思うと悲しくなります。そんな話は置いておいて、実は6というコードはかなり独特なニュアンスのコードで私は結構好きです。たとえばC6は構成音で言うとAm7と一緒です。流れとルートで決まります。C6の第2転回形(五度がルートになる)を考えると、G,C,E,A(ウクレレのチューニングみたいで、テンション下がる・・・ウクレレがあまり好きではないもので・・・)になります。ちょっと並べ替えるとG,A,C,E、これがAm/Gとも言えるというわけです。あ、わからない人は気にしないでね。
さて、最初のコードはそんなで、次のコード、いいね!なにこれA♭maj7(♭5)ってw ちなみに、モチロン曲を作ってる時にコードなんて気にしてません。なぜなら一人で演奏するから! そんなわけで、この譜面を作ってみたのは、ついこの間です。譜面さえ作れば人に演奏してもらうことも出来る!しかし、この譜面を見てパッ演奏出来る人なんて、どれだけいるのだろうか?少なくともこれを作った当時(2008)の友達にはホトンド居なかったはず。そして、逆にこれを見ただけでパッと演奏できちゃう人・・・そんな人もムカつきますよね。そんなことをみんなに楽しんでもらいたくて譜面を作りました。この先、全曲譜面作ると思います。とりあえず第一弾としての1曲目です。

さて、曲の話。この曲は変なコードを羅列してある感じで曲を作ってますが、実はもう一つ、実験してみてることがあります。実はこの曲作った時は、高いところでずーっとGの音を鳴らしてたのでした。「そ~」って、あ、つまりコードじゃないです、単音のソです。ソが鳴ってておかしくないコードしばりってことです。ちなみに、そのソは後でほとんど消しましたが、部分的に残ってます。曲は楽譜でいう[A]を2回やった後、もっとひたすらソのゾーン(おおまかには譜面の[B])に行くのですが、こちらは、ルートもGしばりです。そして、ここは今聴くと、バカみたいにジェネシス風ですね・・・しかたありません。

オマケにどうでもいいことですが、この曲の最初の10秒位は、音符にならない音を録音してあります。なぜなら、私の音楽はこの後ほとんど音符になる音だけになってしまうので、少しくらい音符と関係ない音をやりたいと思ったわけです。その10秒位のあいだに一瞬Gの高い音が入ります。それで頭をチューニングして、ソーって頭のなかで鳴らしながら聴いてみてください。そんなことしたことありませんが、そんな聴き方を提案される音楽もなかなか無いと思います。

いま、ちょっと調べたけど、7thの音をルートにするのを第3転回形って言うんだね。つまり、最初のコードはCm7の第3転回形って言えるんだね。違うけどね。

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mobile suite の話 vol.2

昨日書いたこと(私のCD、須藤俊明「mobile suite」)の続きです。
昨日書き忘れたんですが、3/18に発売と言っておきながら、もうすでにナスカ・カー・ショップゾーンで通信販売で購入いただけます。しかもこちらで購入して頂いた方には中屋さん(前回説明してませんが、ナスカ・カー中屋さんです。)のコメントによると、
こちらでは消費税&送料サービスで、オマケに「多分、これはこういう意味だろう』と私が勝手に解釈したNasca Car MIXCDR番外編Vol.5とジャケを模したステッカー付きの大盤振る舞い!
ということになっております。もしよろしければ、どうぞ宜しくです。

さて、前回書き足りないmobile suiteの話ですが、前回、主にこのCDを一人で作った理由を書きましたが、今回はなんで作ったか、ってことをざっと紹介します。なんでかっていうと前回も書いたこととかぶるのですが、要は、演奏するのに大変なことを一人でやってしまえ、ということです。普通バンドでは曲を作ったら、楽器を演奏する人全てに、必要な情報を伝えなければ合奏できません。例えば、拍子だったり、コードだったり、メロディだったり、もっと深く言うと、リズムやフレーズのニュアンスや音色など。それを全部伝えたりするのは大変なので一人で作ったのですが、逆を言えば、拍子やコードを伝えるのがとても面倒くさい音楽を作りたかったのです。

普通の音楽、とくにポップミュージックやロックってのは、だいたい、同じことを繰り返したり、いわゆる常套句的な音の動きをするものです。なので、人それぞれではありますが、簡単な曲は一度聴けばもう2回めから演奏できてしまいます。私がやってみたかったのは、単純な繰り返しではなく、音の動きに脈絡がないもの、かつ音楽的なものをやってみたかったわけです。別の言い方をすれば、ぱっと聴いただけじゃよくわからないけど、ちょっと頑張れば演奏できる、みたいなことです。なので、それは自分一人で演奏したほうが好都合なわけです。そして録音の手段も練習しながら、上手く出来たらもうそれでOK!という方法が良いと思ったので、つまり通して間違えず演奏できなくても作れる方法をにしたかったので、自分で録音することにしました。

作曲はつまり、コンセプトとしては、脈絡があまり無いものにしたかったので、普段は余りやらない方法だけど、基本的には曲全体を聴かずに作曲してる部分が多いです。前の小節だけ聴いて、曲を作っていく・・・みたいな。
そうすると、作ってる本人でさえ曲の全体像(というかメロディやコードの流れ)がわからないまま作ってたりする部分が結構多いわけです。これが面白かったわけです。
そして、この方法で作るために、基本的にはほとんど全部シーケンサーで曲を作りながら記録して、それをあとで楽器で演奏しなおしました。なので、ほとんどの楽器は打ち込みの差し替えです。(のちのちナスカ・カーの「最新録音盤」を作ってる時もこの手法が多かったのは偶然ではないと思います。)

さて、そういうわけでこのアルバムを作るのにとても重要だったのが、当時使ってたMacBookです。ほとんどそれ無しでは(私には)出来ないことをやってたので、これはMobile Studio的な作品だなと思って、Mobile Suiteっていうタイトルを考えた・・・そうだったはずです。実はよく覚えてない。

ちなみにどうでもいいことです、MacBookで、打ち込みは全てLogicでやっていました。当時(2008)はLogicを使いこなしてました。で、段々もういやになって、ミックス(2015)はReaperでやりました。といっても2008年にミックスまでLogicでやってあったのですが、ちょっと差し替えたり修正したりするのに、もうLogicを使う気がなくなってしまったので、いちいちトラックを書き出してReaperでミックスしました。
さて、今回は一つも画像が無かったですが、この調子で、まだ実は書きたいことがあります。なので、また続きます。

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mobile suite の話 vol.1

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この?なキャラクターのジャケットで来月CDが出ます。私の初のソロということも出来るんですが、私にはそんな感覚はなく、2008年にやってた音楽の未発表アルバムをリリース!という感じです。2008年に私はふとしたことから、この音楽を作りたくなり、アルバムぶん録音しました。で、要はこの時に、一人で全部やることにしたかったので、ドラムやベース、ギター、キーボードという普通にたまに演奏する楽器を全部自分で録音しました。感覚的には、この音楽をやるバンドをやった、みたいな感じだけど、結果として自分しか参加してないバンド・・・みたいなことです。

最近になってジム(オルーク)が冗談でよく言う「絶対須藤」っていう私しかバンドメンバーがいない架空のバンドがある(?)のですが、まぁ、つまりそれなわけです。2008年盤の「絶対須藤」なわけです。で、新バンド「絶対須藤」、メンバー須藤俊明(G),須藤俊明(B),須藤俊明(Dr),須藤俊明(Key)ってやっても良かったんですが、なんとなく、自分の名前の名義にしてみました。普通、私みたいな歌も歌わない、インストゥルメンタリスト(?なんかの楽器に特化した演奏家って言いたかった)でもない人は、自分の名前のアルバムって無いんですが、なんとなくそれもいいかなと思って、自分名義にしました。

つまり、2008年の私の他にメンバーがいなかったバンドです。アルバムタイトルがmobile suiteなんですが、バンド名がmobile suiteでも良かったんです。ところでこのCDの情報として、今参加してる石橋英子、ジム・オルーク、前野健太、ヤマジカズヒデのベーシスト、みたいなことになっちゃってるんですが、もちろんこの頃(2008)は、そんなことはありませんでした。2008年って、つまり、2007年にMACHINE AND THE SYNERGETIC NUTSの活動が止まってしまい、急に自分のやりたい音楽をやる機会がなくなってた時なんですね(今気づいた)。その頃henrytennisに参加してて、まぁ簡単に言うと、henrytennisと違う自分のやりたい音楽を作りたかったんですね。henrytennisは音楽が好きで参加したんですが、やはり無茶な曲を作ると演奏できないし(当たり前ですがw)、基本がシンプルな音楽でありながらの高揚感、カッコよさを求めてるバンドであったので、私がやりたかったトリックを使って曲を作るというようなアイディアは実現出来ませんでした。っていうか採用されませんでした。なので、自分ひとりなら無茶な音楽でも誰にも迷惑かけずに作れる、と思ったんじゃないかな。もう覚えてないけど。

そう、このアルバムは、MACHINE AND THE SYNERGETIC NUTSが無くなって(今はあるけどね!)、自分のやりたい音楽を作ったりアレンジしたりという場を無くしたので作ったんだね。今、そう思った。

さてそのアルバム「mobile suite」が来月3月18日に発売になります。いやー、結構昔の録音だし、どうかとは思ったんだけど、結構頑張って作ったからカタチに残したかったんだよね。ホントこれを出してくれる中屋さんに感謝してます。作ってから5年経って聴いてみたら、やらなきゃ良かった・・・みたいなことがたくさんあるんだけど、簡単に良くなりそうなところだけ少し直して、完成させました。書きたいことが沢山あるので、今後このことばかり書いちゃいそうだけどね。また続きは次回。
あ、そうか!amazonがあるからリンクが貼れるんだ!